ふえふえふえる


思いのほか話が広がった(?)ので会話風のメモです。誰が喋ったかまでは覚えてないので想像で補ってください。(とでも書いておけばいいかと思ってたけど普通に読みにくいな…ごめんなさい…)

「もしかして、色系って赤と青しかない?」
「くろぐろ」
「あー…あった気がする」
「しろじろ…しらじら?」
「白々しい、は色のことではないね」
「ていうかあとあれ、『あおあお』って割と緑にも使うよね。草木とかの」
「それはまあ青自体が…緑がちだし」
「緑がち」
「『飛ばし飛ばし』」
「あー…『とびとび』?」
「飛ぶというより跳ねてそう」
「はねはね。」

「…『置く』」
「おきおき」
「置いておいて?」
「それは偶然音が重なっちゃったやつだね」
「音って言うか…動詞と補助動詞?って言うんだっけ」
「見て見て、見てみて」
「…ときどき」
「畳語を探してるんですか?」
「じょーご?」
「繰り返し言葉のことです」
「最初はオノマトペってことで始めたはずなんだけどね…とりあえず繰り返しておけばそれっぽくなるもんで」

「『うごうご』」
「露骨に媚びて来ましたね…」
「えっなんでそうなるの」
「はきはき」
「はきはき吐く…?」
「嫌な吐き方だな。喋るのはきはきでしょ」
「そういうのもあるのか」
「そう言えば『ピカピカ』ってセーフなんですか」
「発音の都合で濁音とか半濁音とか付くのはよくあるよ」
「ひかひか、は無いな、固有名詞に引っ張られてるし。ビカビカ、は…無くもない?」
「同じ光る表現で『キラキラ』ってありますよね」
「きら…『煌めく』か」
「そっか、『ギラギラ』もある」
「ねりねり」
「ねるねるねるね」
「安直に『ねりねりねりね』にしなかったのは英断でしたね」
「その選択肢はそもそも出ないと思うけど…」
「切る」
「きりきり、じゃなくてキレキレ?」
「それは切る方じゃなくて切れる方ですね」
「切る音はチョキチョキだけど」
「ちょく?」
「…グーグー、パーパー」
「グーグーは寝てるし、パーパーは聴いたことない…」
「寝る寝る?」
「どっちかと言うとねーねー」
「『おねんね』」
「『おまんま』みたいな」
「ごはんも食べるも『ま』ではないけど」
「話戻るけど、そもそもグーチョキパーって何だよ」
「ググろう」
「分かった?」
「諸説ある」
「それはそう」
「いつ頃からあるとかは?」
「ジャンケンっていう名前と石紙ハサミのスタイルは少なくとも明治には流行ってたらしいけど…グーチョキパーに関しては完全に謎、パッと見では」
「まあ手遊びはそんなもんだよね」
「『ひりひり』」
「『ひりつく』?」
「ビリビリ、ぴりぴり」
「しびれる」
「しびしび…」
「わびさび?」
「侘しい、寂しい」
「いや、たぶん『わびさび』はオノマトペじゃない」

「形容詞もありなんでしたっけ」
「ありというか」
「『へりへり』?」
「『ふえふえ』?」
「『増えに増えた』とか言いますよね」
「それは完全に万能なヤツでは?」
「広々」
「ある。オノマトペっぽくはないけど」
「せませま」
「ない」
「『せまぜま』ならあるのでは」
「え、無くない?」
「えっ」
「ありそうではあるけど…『所狭し』っていう言い方はあるよね」
「深々」
「浅々?」
「ちいさちいさ?」
「でかでか」
「大きいニュアンスの側だけあるのかな」
「でも今さりげなく『おおきおおき』を避けたでしょ」
「『細々』がありますよね」
「あー」
「ふとふと…『ふてぶて』?」
「ふてぶてしい、態度が太いみたいな」
「たかだか」
「ひくひく、やすやす」
「安い方じゃなくて簡単な方ならあるか」
「高々も、高いよりも多くともの印象の方が強いな」
「むずむず?」
「誰か言ってそう」
「ムカムカ」
「『むかつく』!」
「イライラ、いらつくとか」
「もしかして『つく』って強い?」
「オラオラ、オラつく」
「…そんな言葉もあったね」
「べたべたべたつく」
「「おー」」
「気が付く」
「きがきが…って何だよ」
「『くるくる』って出ましたっけ」
「ころころなら出たけど」
「狂う…?」
「目眩く(めくるめく)?」
「あー、字義的には回ってはないはずなのに語感で回ってる感がするよね」
「元…は『眩む(くらむ)』か」
「くらくら」
「『目が眩んでくらくらする』は言いそうだけど『くらくら眩む』とは言わなそう」

「こういうのは、漠然と考えるより頭の一、二文字目くらいまでを決めて虱潰しで探すといいんだよ」
「なるほど、じゃあ『あ』から…」
「あきあき、飽きる」
「アゲアゲ!」
「新語だ」
「言うほどか?」
「サゲサゲって言うの」
「次『い』」
「『痛々しい』!」
「つら」
「『○○しい』っていう言い回しは多そうですね」
「…『う』」
「うねる」
「うかうか、うかれる」
「結局これ系って何にあたるんだろ」
「これ系とは」
「さっきの飽き飽きもさ、『する』を付けて動詞にするけど単体では聞かないじゃん」
「副詞みたいよ。
「そもそも『うかうか』は『うかれる』でいいの。『うっかり』だと思ってたけど」
「うわ」
「どしたの」
「答えみたいな資料出てきた。ほらこれ( https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=27491&item_no=1&page_id=28&block_id=31 )の真ん中あたりからの表」
「ひえっ」
「四モーラ畳語…品詞の違いも区別して、方言も含めて、900語弱?意外と少ないね」
「スケール感壊れてないか?」
「方言間のアクセントとかの比較が本題っぽいから変なのは入ってないのかも…アクセント辞典と大辞林が基礎だって」
「(最初から辞書を開けばよかったのでは…)」
「繰り返さないのがあるかどうかは…まちまちですかね?うかうかはうかうかしかないし」
「でもすごいよ、『あ』だけで『熱々』、『後々』、『甘々』、『在り在り』」
「『いじいじ』がある。『いじける』が対応するかな」
「きり無いな。面白そうなのに絞っていきましょう」
「かさかさ、かさつく!」
「つくシリーズだ」
「噛む、かみかみ」
「咀嚼じゃなくて舌が回らない方ね」
「ぎしぎしきしむ、きつきつきつい」
「きれぎれ…あ、さっき『キレキレ』で別物扱いしたけど確かにこう言うと切…『切れている』、か」
「『くちゃくちゃ』がある。くちゃくちゃ喋るとかくっちゃべるとか言うよね」
「くちゃくちゃ、ぐちゃぐちゃは紙を潰したやつみたいな意味もあるけど…結構離れてますね」
「それ品詞ではっきり区別されてるみたいよ。副詞のくちゃくちゃと、系と形容動詞のくちゃくちゃに、系だね」
「そっか確かに。まあどっちにしろここが被ってるのは面白いな」
「『けちけち』だって」
「…たぶん最初にあったのが『けち』だよね。動詞にも畳語…品詞にもなるのか」
「なんかさっきから難しい話になってるー」
「確かに。もっとフィーリングでやってこう。次は『こ』かな…」
「ごしごし、こする?」
「懲り懲り」
「『こいこい』!」
「アリなのか?」
「そもそも『来い』なんですか?」
「みたいだね」
「完全に名詞化してるよね…これも繰り返しの効果なのかも」
「冴え冴え」
「さわさわ」
「急にいかがわしくなったな」「風評被害が過ぎるでしょ」
「…『さめざめ』の例文に『醒める』があったり、『更々』の例文に『更に』があったりしてますね」
「『更に』はまだしも、そこってそうなのか…?」
「あ、『ざらつく』」
「『し』だとー、しおしおしおれる、しぶしぶ渋る、しとしとー…しっとり?」
「しこ…」
「それはオノマトペの動詞化かな」
「なんでシコシコなの」
「さあ…」
「元々『オノマトペっぽい動詞』を探してたはずだし、ぴったり合うじゃん。他にはどんなのがあるだろ」
「『アヘる』『パコる』」
「淫語ばっかじゃねーか」
「『ガチャる』?」
「…扉とか鍵の音か。それだともう完全にガチャのことだよね」
「バグる」「没る…ポシャる」「ヘラる」
「みんなマイナスイメージだなあ…」
「デコるとか」
「次…『す』だっけ」
「するする…すする」
「それっぽいけど形が変わってるね。語感としては、するする…すり抜ける、みたいな?」
「すり…すりすりなら、『さする』かな」
「あ、『ぬけぬけと』ってあるよね」
「もしかして、一文字+するって多い?」
「こする、ごしごし、はさっき出たね」
「やする、やすやす…じゃなくて、音は『ざりざり』?」
「『ざらざら』もあったな。微妙に違うけど」
「すべすべすべる!」
「『すべすべ』の感じは滑るっていうより…滑らか?」
「なめなめ」
「ひえっ急に気持ち悪くなった」
「『舐める』があるからね…あと『ぬめる』」
「ぬめるもすべるの字なのか…」「むしろ『すべすべ』が異端っぽいね」
「『せ』、せかせか急かす」
「資料の方にも『せ』は全然ないね」
「剃る、そりそり?」
「『ぞりぞり』だと大分音もそれっぽいな」
「そろそろ…揃える」「違うでしょ」
「たらたら垂れる?」
「ちらちら…ちらつく」「そっちか」
「うーん…てらてら照らす?」
「照らすと照るで大分違うよね。音は照らすだけど意味は照るっぽい?」
「とろける」
「萎え萎え」
「泣く泣く…はまんま、っていうか副詞か」
「にやつく」「お、『つく』の系譜だ」
「でも『にやつく』とも言いますよね」
「お?…『とろつく』」
「言わない」
「『いらける』」
「言わない」
「選ばれし者ってわけか…」
「ぬりぬり」
「『ぬけぬけ』の例文に『抜ける』がある…」「大分微妙ですね」
「ねばつく!…ねばける」
「ねむねむ~」
「の…のろのろ」「鈍い、か」
「ノリノリ、もそうだよね」「アゲアゲと同系統かな」

「ばらばら、ばらける」
「晴れ晴れ、晴れる!」
「冷え冷え」
「ふりふり、振る」「王道だ」
「へ…へこへこ…凹む…?微妙だな」
「べこ、ぺこ、って音なら合いそう」「あーそっか…これは結構印象替わるなあ」
「掘り掘り、惚れ惚れ」
「巻き巻き」
「「マキマキ!!」」「なんてこった、こんな身近にいたのに見逃していたなんて…」「何なのその反応」
「みちみち」「満ち過ぎてそう。ぎっしり詰まってるって感じ」「つまつま?」「詰め詰めでしょ」

「むれる…」
「盛ってモリモリ!」
「やわやわー」
「ゆらゆら、揺れる…」
「よれよれ、よれる!」
「ラ行ってある?」
「『楽々』だって」
「な、なるほど…」
「わざわざ、わざと。漢字は状態のたいなんだって」
「…もう終わりでいいよな?」
「つ、疲れた~…」
「別に五十音最後まで考えようなんて話じゃなかったんだけどね…抜けもあるし」
「なんでこんなことやってたんだっけ?」
「何だっけ…最初は『ゆすぐ』の語感の話から始まって…動詞の音がそのまま擬音語とか擬態語になるのが面白かったんだよね。というかむしろみんなそうだと思ってて、そうじゃない動詞が意外と多くて…」
「畳語から動詞とか形容詞を探す方向に変わっていきましたもんね、途中から」
「最初みたく動詞から変なオノマトペ作ってく方が楽しかったかもなー、今からでもなんかない?」
「繋ぐ、つなつな」
「いいね!もはや綱だし、絶妙な言われてみれば分からなくもない感」
「笑う、笑笑…あれ?」
「…笑ってる!」
「覚々(おぼおぼ)、分か分か、終わ終わ、止ま止ま、話々(はなはな)、洗々(あらあら)、直々(なおなお)、吸い吸い、曲が曲が、踊々(おどおど)…」
「…楽しい?それ」
「想像してみてくださいよ。今の動詞の光景からこのオノマトペが出ている光景を」
「…すっげえ~シュール」
「それですよ。求めてたのは」
「求めてたの?」


「もしかして、『キビキビ』って『機微機微』だったりする?」
「おお~気持ち悪」
「意味として近いのは『機敏』の方ですけどね」

「持つ…もちもち!」
「!! なんで今まで気付かなかったんだ…」
「こじつけ…かと思ったけど、持ったときというか触ったときの感触だし関係あるのかな?」
「え、餅から来てると思ってたんですけど…」

「ゆーて『たのたの』は楽しい感出るっしょ」
「それこそ最初言ってた、競合する単語がないってだけの話じゃないですか」
「『うきうき』…浮足立つ?」

「三文字って言ってたやつ、騙し騙し?とかは、やりながらって感じが出てますよね」
「サボりサボり」
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