北海道大学/大学院教育学研究院/教育学部
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教員の紹介

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E-mail

katou*edu.hokudai.ac.jp
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個人(研究室)サイトURL

http://katouhiromichi.jimdo.com/

専門分野

発達心理学

学部所属

教育心理学分野

学院所属

教育心理学講座

メッセージ

ルソーは思春期を「第二の誕生」と呼び、「わたしたちは、いわば、二回この世に生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために」と言いました。つまり、思春期を研究するとは「生きること」を研究することでもあります。  思春期のことを考えながら「ひとが生きる」ということについて一緒に考えていければと思います。

専門領域

発達心理学

研究テーマ

問題行動を可能にする思春期の発達過程の研究

研究の内容を表すキーワード

思春期、問題行動、いじめ、自尊感情、学級の荒れ、規範意識

研究の詳細な内容

「第二の誕生」といわれる思春期は発達的にみて大きなモードチェンジを迫られる時期です。私はこの時期に子どもたちに何が起き、その中で何を感じ、いかにしてこのモードチェンジを成し遂げていくのかに関心があります。
とりわけ非行やいじめ、不登校やひきこもりといった様々な問題を可能にする発達過程としての思春期に注目し、この謎に迫っていきたいと思っています。具体的には以下のような研究を進めています。

  • 思春期の自己および思考の発達
  • いじめの深刻化とリスクアセスメント
  • 適応指導教室がもつ効果と課題
  • 地方の子どもの発達プロセスの検討
  • 授業が中学生の意識・認識に及ぼす影響

特にここ数年は、中学生における思考の発達と自尊感情の低下の関係についての縦断研究と、小中学生のいじめに関する大規模調査を行っています。

 

略歴

中央大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(2004年)、博士(心理学)
常葉学園短期大学保育科 講師(2004年)
静岡大学教育学部教育相談専修 准教授(2008年)
静岡大学大学院教育学研究科(教職大学院)准教授(2009年)
北海道大学大学院教育学研究院 准教授(2013年〜)

主な研究業績

【学術論文】

  • 加藤弘通・太田正義・水野君平(2016) いじめ被害の実態と教師への援助要請:通常学級と特別支援学級の双方に注目して 子ども発達臨床研究, 8,1-12
  • 加藤弘通・太田正義(2016) 学級の荒れと規範意識および他者の規範意識の認知の関係:規範意識の醸成から規範意識をめぐるコミュニケーションへ 教育心理学研究, 64(2), 147-155.
  • 加藤弘通・太田正義(2016)小学生の規範意識と学級の荒れ:「規範意識の醸成」で学級の荒れに対処できるのか? 心理科学, 37, 31-39.
  • 加藤弘通(2018)留岡清男の実践論 心理科学, 39, 3-13

【著書】

  • 加藤弘通 2007 問題行動と学校の荒れ ナカニシヤ出版
  • 夏堀睦・加藤弘通編著 2007 卒論・修論をはじめるための心理学理論ガイドブック ナカニシヤ出版
  • 山本睦・加藤弘通編著 2011 ひとつ上をいく卒論・修論を書くための心理学理論ガイドブック ナカニシヤ出版
  • 加藤弘通・川田学・伊藤崇(監訳)2017 発達心理学再入門:ブレークスルーを生んだ14の研究 新曜社

所属学会

心理科学研究会、日本犯罪心理学会、日本発達心理学会、日本教育心理学会、日本青年心理学会

担当する授業

【学部】発達心理学、発達心理学実習
【大学院】教育心理学特論(思春期の発達と問題)

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