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【原博実の超現場日記2018/第17回】この年代にもっと光が当たるようにしたい! Jユースカップ決勝・清水vs横浜FM

■失敗は取り返せる。やはり、若いっていい

怖いもの知らず。自分をどんどん出して、失敗を怖れない。失敗は取り返せる。やはり、若いっていい。

Jユースカップ決勝の場には、福岡県在住の“日本一かわいい女子高生” 福田愛依(めい)ちゃんが訪れた。試合前、ハーフタイムに2人でピッチレポートを行った。常識にとらわれないその明るさ。こんなポーズも撮らされた。

決勝の前には、9時半からミクニワールドスタジアム北九州近くの「あさの汐風公園」で「DO!ALL SPORTSスポーツクリニック」が開催された。一昨年も函館で行われたJリーグが主催する参加型スポーツイベントだ。

この日の実施競技は、陸上、野球、タグラグビー、そしてサッカー。

まずは全員で陸上の先生・土江寛裕さん(アトランタ、シドニー五輪陸上競技代表)から足が速くなる走り方を教わる。ウォーミングアップ替わりだ。どんなスポーツでも速く走るのは基本。

その後3チームに分かれてそれぞれの先生に教わる。サッカーは地元出身で元サッカー日本代表の本田泰人さんと平山相太さん。野球も地元福岡のNPO法人ホークスジュニアアカデミーから。

タグラグビーの先生は伊藤剛臣さん。伊藤さんも元ラグビー日本代表だ。始まる前は誰もラグビーボールを触らなかったのに、イベントの後は多くの子どもたちがラグビーボールで遊んでいたのが印象に残った。

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小学生のうちはいろいろなスポーツをやったほうがバランスも良くなる。投げるのが苦手な子どもが多いのには驚いた。

■若い個性がぶつかり合う積極的な一戦

決勝の会場となるミクスタ。JR小倉駅から10分もかからない。アクセスは抜群だ。海に面した素晴らしいサッカー専用スタジアム。両ユース選手の良さがより近くで見られる。

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Jユースカップを応援に来てくれたサポーターには心から感謝。清水サポーターと横浜FMサポーター。

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13時3分キックオフ。清水エスパルスユースはエースの佐野陸人(3年)が不在。来季トップチームへの昇格が決まっているGKの梅田透吾(3年)もケガ。その中で、2年生5人、1年生1人がスタメンに名を連ねる。一方、準決勝までの5試合で計25得点の横浜F・マリノスユース。中盤から前は準決勝・ヴィッセル神戸U-18戦と同じ顔ぶれが並ぶ。

ではハイライトをどうぞ。

38分に横浜FM栗原秀輔(3年)が先制点。67分には木村卓斗(3年)が追加点。その2分後清水がオウンゴールで1点を返すが、その後スコアは動かず。横浜FMが清水を下して8年ぶりの王者に輝いた。見ていて面白い試合だった。両チームともにお互いの良さを前面に出して戦っていた。

優勝した横浜FMの選手たちに、地元の子どもたちがメダルをかける。このメダルかけは微笑ましかった。その後、カップを掲げる。コーチングスタッフも笑顔だ。

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■いつか満員のスタジアムで決勝を!

横浜FMユースのキャプテン7番MF椿直起(3年)。彼のドリブルとスピードはプロでも通用すると思う。横浜FMユースの選手は、ドリブルで仕掛ける選手が多い。11番山谷侑士(3年)、2点目を取った2番木村卓斗。

ドリブルデザイナー岡部将和さんが選んだ椿、その他横浜FMユースのドリブルシーンをどうぞ。それにしても「ドリブルデザイナー」? 初めて知った。

個人的には横浜FMユース10番榊原彗悟(3年)。まだまだ線は細いが彼のボールタッチに惚れた。いきなりJ1の舞台では厳しいかもしれないが、J2やJ3で揉まれて成長できれば楽しみな選手。向かって左が椿、右が榊原。うーん、こんな選手たちとなら、また監督がやりたい。指導者魂がゆさぶられる魅力的な選手たちだ。

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清水ユースにも楽しみな選手たちがいる。

センターバック監物拓歩(3年)。アンダーカテゴリーの世代別日本代表にも招集されている。身長は18歳にして188cmある。そして、センターフォワードのノリエガ・エリック(2年)。まだまだ粗削りだが、スケールの大きなFWに育ってほしい。清水は何より1、2年生がたくさん出場した。最後まであきらめずに前線からボールにプレスをかけ続けた。その姿勢は必ず今後の人生に生きてくる。

観客は1,850人。地元九州サッカー協会の関係者もたくさん観戦に訪れていた。皆さん、レベルの高さに驚いた様子。

Jユースカップは今回、DAZNやYouTubeでたくさんの方々に見てもらえた。何よりこの大会を盛り上げるために協力してくれたみなさんに感謝、感謝。これからさらに盛り上げ、満員のスタジアムの中で決勝が行われるような大会にしたい。フットパス(※)を通じて、各クラブのアカデミーの哲学、特徴がはっきりしてきている。何より「個の育成」を大切にしていると感じる。

※ベルギーの会社が開発した育成組織を評価する仕組み

この年代の選手、指導者にもっと注目・光が当たるようにしたい。そこに日本サッカー界・Jリーグの未来があるから。

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文=原 博実

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