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岡上淑子 フォトコラージュ沈黙の奇蹟

会期

2019126(土) - 47(日)

時間

10 18

(入館は閉館の30分前まで)
*3/29、3/30、4/5、4/6は、夜間開館20:00まで開館(入館は19:30まで)
会場
東京都庭園美術館(本館+新館ギャラリー1)
休館日
第2・第4水曜日
(2/13、2/27、3/13、3/27)
観覧料
観覧料一覧
一般 団体
一般 900円 720円
大学生(専修・各種専門学校含む) 720円 570円
中学生・高校生 450円 360円
65歳以上 450円 360円
岡上淑子 フォトコラージュ沈黙の奇蹟

概要

ただ私は、コラージュが其の冷静な解釈の影に、幾分の嘲笑をこめた歌としてではなく、
この偶然の拘束のうえに、意志の象を拓くことを願うのです。
——岡上淑子

1950年代に彗星のごとく登場した岡上淑子は、日本におけるシュルレアリスム運動を先導した瀧口修造に見出され、写真媒体を活用したフォトコラージュ作品によってその比類ない才能を開花させました。1950年から56年までのごく限られた期間に制作された岡上のコラージュ作品は、マックス・エルンストによるコラージュの影響を享受して饒舌さを増していきます。作品は、戦後連合国軍の置き土産として国内にあった、LIFEのような海外のグラフ雑誌や、VOGUEやHarper’s BAZAARといったファッション誌を素材とするものであり、戦後復興期の時代を反映した報道写真による背景と、前景に浮かび上がる当時最先端のモードは、鮮やかな対比を描きながら独特の美や世界観を導き出して、私達の心を揺さぶります。

近年になり再注目されている同作家の活動は今や国際的な評価を得ており、現代のコラージュ作家たちにも多大な影響を与えつつあります。本展では、国内所蔵に加えて米国ヒューストン美術館の貴重な所蔵作品が、この度初めて日本へと里帰りいたします。新たな時代への息吹を感じさせるこのユニークな表現世界を、作家による詩篇や後に描かれたスケッチ、関連資料、京都服飾文化研究財団ご所蔵のドレスによる参考展示などとともにご紹介いたします。

みどころ

すべてのコラージュ作品が生み出された地―東京における公立美術館、初の個展!
岡上淑子のフォトコラージュ作品は、すべて本展開催地である東京で生まれました。1928年、高知県に生まれた岡上淑子は、3歳で家族とともに東京へ移り住みます。東京で成長した岡上は、1945年、終戦を挟み一時高知に疎開していますが、東京での戦争体験は、後に制作された作品に大きな影響力を与えることになります。1950年、当時御茶ノ水にあった文化学院デザイン科に進学した後、岡上は「コラージュ」という技法と出会い、1956年に至るまでの足掛け7年に渡り、後に岡上の代名詞ともなるフォトコラージュ作品を集中的に生み出しました。瀧口修造にその才能を見出され、マックス・エルンストの影響を受けて表現の奥行きを広げていった岡上の作品は、瀧口の企画によるタケミヤ画廊での2度の個展や東京国立近代美術館で開催された記念碑的展覧会「幻想と抽象」にも出品されていますが、1957年の結婚を期に、フォトコラージュ作品の制作から離れ、1967年、生地である高知県へと帰郷することになります。

米国ヒューストン美術館より、貴重なコレクションが里帰り!
2000年に開催された第一生命ギャラリーにおける個展は、作家の代表作となるコラージュを一堂に集めた、今となっては幻の展覧会となりました。現在、岡上淑子の作品は、国内外でコレクションされており、国内では高知県立美術館、東京国立近代美術館、東京都写真美術館、栃木県立美術館の国公立美術館に、海外では米国のヒューストン美術館、ニューヨーク近代美術館、そしてギャラリーや個人コレクションとして所蔵されています。本展開催にあたり、この度海外で最も多くのコレクションを有するヒューストン美術館より12点の貴重なコラージュが、美術館収蔵後初めて日本へ里帰りいたします。

関連資料を多面的な角度から展示
本館2階における関連資料の展示では、慶応義塾大学アートセンターに所蔵されている瀧口コレクションから、瀧口修造から岡上に送られた書簡や岡上の作品が飾られた氏の書斎風景を写した記録写真等を通じて、日本を代表するシュルレアリストと、作家 岡上淑子との繋がりを考察します。また、コラージュの制作から遠ざかった後も、作家は魅力的なドローイングや日本画の制作に取り組んでいます。これらの貴重な資料から、当時の様子や作家の魅力に多面的な角度から迫ります。

百花繚乱の50年代ファッションと岡上淑子のコラージュ作品の結びつき
岡上淑子は、もともと東京で洋裁を学んでいました。時代のモードに敏感に反応していた作家は、国内のファッション雑誌には飽き足らず、ヨーロッパの最先端モードを紹介した米国輸入のグラフ雑誌を作品の素材としました。洋裁のための生地を紙に持ち替えてハサミを駆使した岡上の、憧憬の対象であった当時のファッションは、戦後復興期の中で、あえて生地をふんだんにあしらった、優雅でクラシカルな”ニュールック”の世界でした。彼女のコラージュ作品には、時代の先端をゆくハイファッションのイメージが数多く引用されています。
1950年代のファッションは、戦後復興期のパリにおいてオートクチュールが世界をリードし、最も優雅で華やかな時代でした。ディオール、バレンシアガ、ジバンシーといった一流のデザイナーたちが登場し、モード界は百花繚乱の様相を呈しました。本展では、京都服飾文化研究財団(KCI)のご協力を得て、コラージュ作品のイメージの源泉となった当時のファッションにもスポットを当て、作品が生み出された時代背景の解釈に繋がる、同時代に制作された4点のドレスを参考展示いたします。

展覧会基本情報

展覧会名
岡上淑子 フォトコラージュ沈黙の奇蹟
会期
2019126(土) - 47(日)
会場

東京都庭園美術館(本館+新館ギャラリー1)
東京都港区白金台5-21-9
ハローダイヤル 03-5777-8600

休館日
第2・第4水曜日
開館時間
10:00 - 18:00
  • (入館は閉館の30分前まで)
    *3/29、3/30、4/5、4/6は、夜間開館20:00まで開館(入館は19:30まで)
観覧料
一般 900円 (720円)
大学生 720円 (570円)
中学生・高校生 450円 (360円)
65歳以上 450円 (360円)
  1. 前売り券 e+(イープラス) http://eplus.jpにて販売いたします。
    団体は20名以上。
    小学生以下および都内在住在学の中学生は無料。
    身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者一名は無料。
    教育活動として教師が引率する都内の小中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)。
    第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料。

主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
協力
The Third Gallery Aya
年間協賛
戸田建設株式会社